私たちについて

はじめまして。篠原特許事務所の代表弁理士 篠原淳司です。

この度、2020年9月に篠原特許事務所を開業いたしました。

独自のアイデアで新しいマーケットの創出に情熱をそそぐスタートアップ企業や、新たな領域での事業に挑戦する中小企業の経営者の皆様に、もっと特許・商標といった知的財産を活用して欲しいと考えての開業です。

活用して欲しいといっても、単に「特許出願して下さい」、「商標登録出願して下さい」とだけ言うつもりはありません。

まずは価値ある特許・商標とはどのようなものか、特許・商標といった知的財産はどのように活用すれば事業を成長させることができるのかといったことを、経営者の皆様とよく話をしてしっかりと理解していただく。

それによって皆様の前に立ちはだかる特許出願・商標登録出願に対する「障壁」をできる限り下げる。

その結果、スタートアップ企業・中小企業の経営者の皆様が、特許・商標といった知的財産を自社の事業の成長に積極的に活用していける。

その成長で得た資金をもとに、また別の新しい事業に挑戦していただく。

そんなよい循環をつくるお手伝いができたらと願っています。

弁理士としての心がけ

代表弁理士 篠原は、これまでの経験から以下のようなことを心がけて弁理士業を営んでいます。

目の前の一件の事件に情熱を注ぐ

ご依頼いただいた案件は、特許権・商標権を取得できるまであらゆる策を尽くすようにしています。

依頼者の皆様に喜んでいただきたいからです。

例えば、特許や商標を取得しようと特許出願・商標登録出願をしたが、審査を受けた結果、審査官から拒絶理由が発せられるなんてことは当然にようにあります。

拒絶理由の内容によっては、もはや権利獲得を諦めざるを得ないように思える状況も良くあります。

ですが、審査官から送付された引用文献(特許できない証拠の文献、出願した発明と同じ発明や、よく似た発明が記載されています)を入念に読み込み、審査官と対話を重ねることで、権利取得へのほんの小さな活路が見いだせるなんてことも、私の経験では本当に良くあります。

代表弁理士の篠原は、そうやって小さな活路を見出し、獲得した特許権・商標権で依頼者の皆様に喜んでいただくことに喜びを感じるタイプのようです。

権利獲得のための行動を止めない

特許庁に最初に出願をするタイミングは、出願人本人が決めることができます(もちろん早ければ早いほど良いです)。

ですが一度特許出願・商標登録出願をしてしまうと、その後のイニシアチブは特許庁が持つことになります。

特許庁は、私達が提出した願書に対して、応答司令・拒絶理由通知・オフィスアクションなどと呼ばれる書類を送ってきて私達に回答を提出するように求めます。

もちろん回答期限付きです。

この回答期限は、「法定期限」と呼ばれる極めて厳しく期限管理されたものです。

この回答期限を過ぎてしまうと特許・商標を取得するのにとても高額の費用が必要となったり、場合によっては特許権・商標権を取得したりすることができなくなります。

他方で、私達にご依頼いただく依頼者の皆様はとても忙しいということも多いです。

私達が用意した回答案に目を通していただくのに時間を要したり、打合せが必要なのにその時間がなかなか取れなかったりすることもあります。

結果、回答期限(法定期限)までに十分な準備ができず、場合によっては審査官への回答が提出できそうもない…そういった事態が発生することもあり得ます。

私達はそんなとき、権利獲得への途が途絶えてしまうことの無いよう、最善の策を施します。

特許法・商標法などの法手続に関する専門知識を総動員してなんとか延命を試みます。

結果、忙しい依頼者の皆様から感謝されることもしばしばです。

自己研鑽を続ける

私達は、これまで存在しなかった技術を理解し、それを言語化するスペシャリストです。

様々な技術分野に関する知見を広げる、自己研鑽を続けるようにしています。

ご依頼いただく案件は様々だからです。

代表弁理士の篠原は、もともと大学で機械工学が専門なので構造力学・熱力学・流体力学・材料力学といった領域は得意分野です。

その後、最初に就職した企業で自動車部品(燃料噴射装置、ABSなど)の開発に従事し、情報通信技術、メカトロ制御、ソフトウェア開発などの業務を経験しました。
  
その後、弁理士に転身し、12年間という間、知的財産を生業としているわけですが、幸いなことにご相談・ご依頼いただける技術分野は上述した分野にとどまりません。

光学機器、医療機器、義歯、溶接技術、粒子計測、微小センサー、おむつ、家具、家屋外装、時計、生活雑貨、スポーツ用品、ソフトウェア、ビジネスモデル、ハイブリッド発動機、タップスイッチ、原子力発電、燃料電池、ドローン、自動車体制御、自動運転、スマホアプリなど

おかげさまで、ここでは書ききれないほどの技術分野を対応させていただきました。

こと「技術」については日々研鑽を続けるようにしていますし、今後も研鑽の日々は続くと思います。

もちろん私達弁理士は、特許法・商標法といった知的財産権に関する法律の専門家でもあります。

増え続ける裁判例、毎年改正されつづける特許法・商標法のことを学び続けるのは当然のことです。

誠実な対応

依頼者の皆様には、特許出願・商標登録出願・その他の手続を行う際に、そのメリット・デメリットを説明し尽くすようにしています。

単に「説明する」ではなく、「説明し尽くす」というのが私なりのポイントです。

特許権や商標権を取得していこうとすると、様々な場面に遭遇します。

場合によっては、依頼者の皆様にとってメリットは少ないが、その手続をすることで私達は手数料を得ることができるなんてシーンが存在するのは事実です。

例えば、私達の目から見ると特許を取得できない可能性が高いのだけど、依頼者は特許出願したいと考えているなんて状況です。

そんな状況では必ず「可能性は低いと思いますよ」とお伝えした上で、それでもなお依頼者にとって特許出願したほうがメリットとなる点・事業成長につながる可能性を考え尽くし、説明を尽くすようにしています。

そして、それらメリットと可能性にご納得いただける場合のみ、ご依頼をいただくこととしています。

私達が依頼者の皆様に提供したいと考えているのは、単なる特許出願代理・商標登録出願代理ではなく、特許権・商標権を活用した事業の成長なので、単に出願代理をして手数料をいただくことはできないと考えています。

もっとも「売上を上げたい」と願うのは、ある意味、経営者の本能なので、私にも手数料が欲しいと思う気持ちはあります。

ですが、だからこそ、そうやって事業を成功させた依頼者の皆様にどんどんリピートしていただけるように良い特許権・良い知財活用方法を提案していくということを選択しています。

パートナーシップ

私達は、スタートアップ企業・中小企業の経営者の皆様と課題・ゴールを共有したいと願っています。

ですから当事務所の初回打合せは、依頼者の皆様の事業内容を詳しく把握することから始めます。

依頼者の皆様の顧客は誰か?
皆様が解決しようとしている皆様の顧客の課題は何か?
それを解決するために皆様がとったアプローチは何か?
それによって皆様は、皆様の顧客にどのような価値をとどけているのか?

そういった課題意識を、経営者の皆様と私達が共有することからこそ、良い特許権・商標権は生まれるのだと信じるからです。

プロフィール

福岡県生まれ。
現在は東京都世田谷区で暮らしています。
4人家族。

学歴

福岡県立 筑紫丘高校 卒業
大阪大学 基礎工学部 卒業

職歴

1997年~2000年 株式会社ゼクセル
2000年~2004年 Robert Bosch GmbH
2004年~2008年 ボッシュ株式会社
計12年間、エンジニアとして開発業務に従事しました。

社名だけみると転職しているようにも見えますが、実は全て同じ企業内での異動です。

エンジニア人生の前半(株式会社ゼクセル)では、既存マーケットを対象に新技術を開発すること、後半(ボッシュ株式会社)では技術プロジェクトリーダーとして新技術を未知数のマーケットに投入することを経験しました。

途中、ドイツのシュツットガルトという街にあるRobert Bosch GmbHという会社で、現地スタッフとともにGDIエンジンの開発に従事しました。

シュツットガルトはドイツ南部に位置する街で方言がとてもつよく、言葉にはとても苦労しました。

海外での生活は、異文化間交流の難しさを知る貴重な経験であると同時に、「言語化」について深く考えるきっかけとなりました。

2009年~2020年 江崎特許事務所
エンジニアから一転、知的財産の世界へと転身しました。

Robert Bosch GmbHで開発に従事していたころ、開発業務の傍ら日本の特許情報を現地エンジニアと共有、他社特許回避検討といった業務も担当し、知的財産との関わりが増えるとともに、弁理士という職業に興味が深まっていったのがきっかけです。

権利化業務から鑑定、契約、交渉、訴訟といった業務まで広く経験しました。

2020年9月 篠原特許事務所 開設

社会貢献活動

日本弁理士会での活動歴 
特許委員会 委員(2012年、2014年~2016年)
中央知的財産研究所 運営委員(2012年~2015年)
著作権委員会 委員(2019年)

日本弁理士会 関東会での活動歴
研修対応委員会 委員長(2020年)、副委員長(2018年、2019年)、委員(2017年)
知財教育支援委員会 委員(2017年、2018年)
中小・ベンチャー企業支援委員会 委員(2019年)
東京委員会(2018年)

趣味

ランニング(フルマラソン3時間53分、ハーフマラソン1時間38分)
自転車(ロードバイク)
写真・カメラ

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