「ロゴマーク」とはなんだろう?
よく似た言葉に「ロゴタイプ」、「ロゴ」、「シンボルマーク」なんて言葉もあるけどどう違うのだろう?と思っていらっしゃる方も多いと思います。
そこで今回は、ロゴマーク・ロゴタイプ・シンボルマーク・ロゴの違いを説明します。
結論を書いてしまうとこのような違いがあります。
- ロゴマーク:ロゴタイプ + シンボルマークの組み合わせ
- ロゴタイプ:図案化した文字列(社名・ブランド名・商品名・サービス名など)
- シンボルマーク:会社・団体・家系・個人などを象徴する図案
- ロゴ:もともとはロゴタイプの略語だが、最近ではロゴマーク・ロゴタイプ・シンボルマーク全般の総称の意味でも使われる。
記事内では、これらの違いに加えそれぞれどのような使い方に適しており、使用するときの注意点は何か?といったことを説明します。
また企業・会社としてこれらを使用するときに気になる「商標権」との関係についても説明します。
この最後まで読んでいただければ、自社にあった「ロゴ」を安心して使って頂くことができるようになると思います。
ぜひ最後まで読んでみて下さい。
目次
ロゴマークとは?
(商標登録第5654011号)
ロゴマークとは、ロゴタイプとシンボルマークの組み合わせのことを指すのが一般的とされています。
例えば上の画像は株式会社ローソンのロゴマークです。商標登録されています。
それではロゴタイプとはなに? シンボルマークとはなに?という疑問がわくと思いますのでこの後すぐに説明しますね。
ちなみに英単語に”logomark”という単語もあるのですが、この英単語はマーク単体を表すようです。
つまり英語と日本語で意味が異なっています。いわゆる和製英語のようですので注意してください。
ではロゴタイプとは?
冒頭にも記載しましたが、図案化した文字列のことです。
「ロゴタイプ」というのは、もともとは活版印刷で使われた用語です。
活版印刷をするのに、「活字」を一文字ずつ拾って組むのがあまりに面倒ということで文字列・単語単位で組み合わせ用意しておいた文字群を「ロゴタイプ」と称したようです。
現在では、社名、ブランド名、商品・サービス名を図案化したロゴタイプがよく使われています。
(商標登録第5752807号)
例えばこれは、先程の株式会社ローソンの商品「ゲンコツコロッケ」のロゴタイプです。
ロゴタイプの使用目的
ロゴタイプの使用目的は「名称」をおぼえてもらうことです。
つまり会社名・ブランド名・商品名・サービス名の認知度の向上ですね。
名前を覚えてもらうのに、図案化したロゴタイプを用意してイメージ・色・雰囲気とともに覚えてもらうために使用するわけです。
単にテキストで「FACEBOOK」と書かれているより、このようなロゴタイプがあったほうが記憶に残りやすいと思いませんか?
シンボルマークとは?
シンボルマークとは、会社・団体・個人・サービス・商品などを象徴するマーク・図案のことです。
例えばこれはナイキの有名なシンボルマーク「スウッシュ(Swoosh)」です。
(商標登録第1929898号)
Nikeが販売する商品やナイキという会社の爽快感や躍動感といったイメージを象徴していますよね。
シンボルマークの使用目的
シンボルマークは、企業の理念、団体の想い、商品・サービスのイメージを図案化して表すのに多く使われています。
言語を越えたイメージを伝えることができ、イメージとして記憶に残りやすいという点が、会社の顔(シンボル・象徴)として使われるのに適しているからだと考えられます。
復習:つまりロゴマークとは?
ロゴタイプの機能とシンボルマークの機能を併せ持つもの。
つまり会社の理念と社名を表現したいとき、サービスの名前とイメージを覚えて欲しいときに使うマークとも言えます。
例えばこのロゴマークはおなじみAmazon社のロゴマークです。
(商標登録第5814070号)
Amazonの社名を表すロゴタイプと矢印のシンボルマークが組み合わせられています。
これによってAmazonという社名を覚えてもらうとともに、Amazon社のサービスは「A」から「Z」、つまりあらゆる商品を取り揃えていることを象徴しようとしていますね。
では「ロゴ」とは?
最後にロゴですが、元々はロゴタイプの略称として使われることが多かったようです。
つまり図案化された文字です。
ただ最近ではロゴタイプの意味にとどまらず、商品・サービスに付されたり会社を表したりするロゴマーク、シンボルマーク全般を表す言葉として使われることが多いようです。
自社のロゴ・ロゴマーク・ロゴタイプを作成するメリット
ロゴタイプ・ロゴマーク・シンボルマークを作る目的・メリットは、復習すると以下の通りです。
- ロゴタイプ:会社・商品・ブランドの名前を覚えてもらいやすい。
- シンボルマーク:イメージを記憶してもらえる。象徴として使用できる。
- ロゴマーク(ロゴタイプ + シンボルマーク):名前とイメージを両方同時に表現することができる。
これらに加えて、一般的にはロゴ・ロゴマーク・ロゴタイプを有している会社の方が、以下の印象を強く与えることができると言われています。
- 会社としての規模が大きい(スケール感)
- 取り引き先としてしっかりしている(信頼感)
- 提供する商品・サービスを信用できる(ブランド力)
作成したロゴ・ロゴマーク・ロゴタイプを商標登録するメリット
最後に、ロゴ・ロゴマーク・ロゴタイプと商標権・商標登録との関係を説明します。
これらのいわゆる「ロゴ」を商標登録するメリットは、これらに集約されます。
- 作成したロゴを他社にマネされない。
- 作成したロゴが他社の商標権を侵害してしまうのを回避できる。
そしてその結果、貴社は、そのロゴを使用して安心してマーケティング活動に専念できる。
商標登録していない場合、マーケティング活動が成果を出し始めた段階で、他社から商標権侵害の警告を受ける可能性が残ります。
そのロゴが他社の商標権を侵害していない確証はどこにも無いからです。
せっかく作成したロゴは、使用を開始する前に商標登録するようにして下さい。
まとめ
今日は、ロゴマーク、ロゴタイプ、シンボルマーク、ロゴの違いを説明しました。
- ロゴマーク:ロゴタイプ + シンボルマークの組み合わせ
- ロゴタイプ:図案化した文字列(社名・ブランド名・商品名・サービス名など)
- シンボルマーク:会社・団体・家系・個人などを象徴する図案
- ロゴ:もともとはロゴタイプの略語、最近ではロゴマーク・ロゴタイプ・シンボルマーク全般の総称
また、それぞれどのような場合に使用するか、いわゆる「ロゴ」を商標登録するメリットも説明しました。
- ロゴタイプ:会社・商品・ブランドの名前を覚えてもらいやすい。
- シンボルマーク:イメージを記憶してもらえる。象徴として使用できる。
- ロゴマーク(ロゴタイプ + シンボルマーク):名前とイメージを両方同時に表現することができる。
一般的にはロゴ・ロゴマーク・ロゴタイプを有している会社の方が、以下の印象を強く与えることができると言われているのでロゴを作成する意味は大きいです。
- 会社としての規模が大きい(スケール感)
- 取り引き先としてしっかりしている(信頼感)
- 提供する商品・サービスを信用できる(ブランド力)
そしてせっかく作成したロゴは、商標登録して使うようにしましょう。
- 作成したロゴを他社にマネされないため
- 作成したロゴが他社の商標権を侵害してしまうのを回避するため
そうすれば貴社は、そのロゴで安心してマーケティング活動に専念できます。
他社から商標権侵害の警告を受ける可能性をぐっと抑えることができます。
ぜひ参考にしてください。
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