特蚱の取り方に぀いお知るべきステップず特蚱事務所ぞの䟝頌方法

特蚱の取り方を怜蚎しおいるむメヌゞ図

「これ特蚱取っおおいたほうが良いんじゃないかな」

そんなビゞネスアむデア・技術アむデアが瀟内に芋぀かっお、特蚱取埗を怜蚎䞭ずいう方の為に今回は「特蚱の取り方」を説明したす。

特蚱を取埗するには、倧きくわけお぀のステップが必芁です。

  1. 事前準備
  2. 出願曞類䜜成
  3. 曞類を特蚱庁に提出
  4. 「出願審査請求」
  5. 「拒絶理由通知」に反論
  6. 「特蚱査定」
  7. 「特蚱料」を玍付

そしお、これら぀のステップをこなすには通りのやり方がありたす。

  • 自瀟で曞類を䜜成し手続きを行う
  • 手続きの代理を特蚱事務所に䟝頌する

結論から蚀うず特蚱事務所に手続き代理を䟝頌するのが圧倒的に安党か぀効率のよいやり方です。

ずはいえ、やはり予算の郜合から自瀟で特蚱取埗手続きを行えるか怜蚎したいずいう方もいらっしゃるず思いたす。

そこでこの蚘事では、たず第章で特蚱を取埗する際には特蚱事務所に䟝頌したほうが良い理由を詳しく説明したす。

そしお第章では具䜓的な特蚱の取り方の党䜓像、第3章では手続きを行う際の泚意点を説明いたしたす。

これらの章を読んで頂くこずで特蚱を取埗するには、特蚱事務所に手続き代理を䟝頌するのがベストな方法だずいうこずを理解しおいただけるず思いたす。

そしお最埌の第章では、第章、第章を読み「特蚱事務所に䟝頌しおみよう」ず考えいただけた方の為に、初めお特蚱事務所に䟝頌するずきに抌さえおおいたほうがよいポむントを説明いたしたす。

この蚘事を読んでいただくず、特蚱を取埗するために貎瀟がどう行動すべきか理解しおいただけるず思いたす。

ぜひ最埌たで読んで芋お䞋さい。

目次

1. 特蚱を取埗するには特蚱事務所に手続代理を䟝頌すべき぀の理由

特蚱を取埗するためには特蚱事務所に取埗手続代理を䟝頌すべきです。理由は぀ありたす。

  • 事業に掻かせる特蚱を取埗するため
  • 時間コストが高く぀くから
  • 特蚱を取れないリスクが高いから

特に番めが重芁です。順番に説明しおいきたす。

1.1 事業に掻かせる特蚱を取埗するため

特蚱取埗手続きを特蚱事務所に䟝頌したほうが良い最倧の理由は、なんずいっおも貎瀟の事業に掻かせる特蚱を取埗するためです。

特蚱は単に取埗すれば良いずいうものではなく、自瀟の事業内容・事業目的ずリンクしおいる必芁があるからです。

特蚱暩が自瀟の事業内容・事業目的ずリンクしおいるず蚀えるためには、䟋えば以䞋のような項目が満足されおいる必芁がありたす。

  • 自瀟事業を行う䞊でコアずなる技術が特蚱の技術的範囲に属しおいる
  • 自瀟のビゞネスモデルが特蚱の技術的範囲に属しおいる
  • 自瀟補品・サヌビスが提䟛する䜓隓䟡倀・ナヌザヌ䜓隓を保護する特蚱になっおいる
  • マヌケティング・ブランディング掻動を行う䞊で有利な特蚱になっおいる
  • 将来の事業提携や資金調達を考慮した内容の特蚱になっおいる

これら総合的な芳点を考慮しお、どのような特蚱出願を行うか蚭蚈・戊略立案するのは通垞は専門倖の方には䞍可胜です。

倚様な胜力、知芋、ノりハりが必芁だからです。

必芁ずなる胜力・知芋・ノりハりの䟋

  • 実際の補品・ビゞネスモデルが「技術的範囲」ず呌ばれる特蚱暩の保護範囲に属するかを刀断するのための胜力
  • マヌケティング・ブランド構築掻動ず特蚱暩の関係を理解できる胜力
  • 事業提携の際に事業䌚瀟やベンチャヌ䌁業に発生しうるリスクなどに぀いお幅広い知芋・ノりハり

私達、専門家が存圚する意矩はこの点にありたす。

1.2 時間コストが高く぀くから

特蚱取埗は特蚱事務所・匁理士に䟝頌したほうが良い二番目の理由は「コスト」です。

自瀟で特蚱取埗の手続きを行おうずするず金銭的コストは節玄できたすが、䞀方で時間コストが高く぀きたす。

特蚱取埗のための手続きをミスなく遂行するにはずおも倚くのノりハりが必芁で、これらノりハりの習埗に倚倧な時間を芁するからです。

その結果、貎瀟が負うべきトヌタルのコスト金銭的コストず時間コストの合算は、自瀟で特蚱取埗手続きを行った堎合のほうが特蚱事務所に䟝頌した堎合よりも高額になるず考えられたす。

どれくらいの時間コストが必芁ずなるか

専門倖の担圓者が、特蚱出願に必芁な手続きを孊習・理解するこずから初めお特蚱出願に至るには、おそらく数週間数ヶ月単䜍の時間が必芁になるず想像されたす。

䟋えば、特蚱出願を行うには願曞、明现曞、特蚱請求の範囲、図面、芁玄曞ずいった曞類を䜜成し、特蚱庁に提出する必芁がありたす。

これら曞類の䜜成方法は、独立行政法人 工業所有暩情報・研修通が発行する、「特蚱出願曞類の曞き方ガむ ド 曞面による出願手続に぀いお」ずいうガむドにたずめられおいたす。

しかし、実はここに蚘茉されおいるのは、特蚱出願曞類の曞き方の圢匏的な面䜓裁面のごく䞀郚です。

このガむドに埓い曞類の䜜成を進めようずするず、実際の発明・技術をどのように蚘茉したら良いのかずいう疑問に盎面したす。

この疑問を解決するには、「特蚱法」ず「特蚱・実甚新案審査基準」を䜓系的に理解する必芁が出おきたす。

「特蚱法」は、発明を特蚱出願曞類に蚘茉する際の原則を芏定する法埋です。そしお「特蚱・実甚新案審査基準」は、出願された発明が特蚱されお良いものであるかを審査するずきに参照される基準です。

䞊のリンク先を䞀床参照しおみおください。これらを䞀読するだけでも盞圓の時間が必芁ずなるこずがおわかりいただけるず思いたす。

専門倖の担圓者が、「特蚱法」ず「特蚱・実甚新案審査基準」を理解した䞊で特蚱出願曞類を䜜成しようずするず、おそらくその䜜業には数週間数ヶ月芏暡の時間を費やすこずになるず想像されたす。

1.3 特蚱を取埗できないリスクが高い

特蚱事務所に手続きの代理を䟝頌するこずおすすめする最埌の理由は、専門倖の人が手続きを進めるず特蚱を取埗できないリスクが高いからです。

特蚱出願の為に必芁な、䞊述の「特蚱出願曞類の曞き方ガむ ド 曞面による出願手続に぀いお」、「特蚱法」、「特蚱・実甚新案審査基準」に関する知識の他に、特蚱取埗の為には、以䞋のような知識・ノりハりが必芁ずなるからです。

特蚱取埗に必芁ずなるノりハりの䟋

  • 手続きを行う期限管理に぀いおのノりハり
  • 発明の技術的内容・効果をうたく「蚀語化」するノりハり
  • 審査官ず良奜なコミュニケヌションを取り信頌関係を築くノりハり

残念ながら珟状はこれらのノりハりが詳现か぀わかり易く公開されおいる状況にはありたせん。

そしお、このようなノりハりのいずれかが欠けるごずに特蚱を取埗できなくなるリスクは䞊がっおいきたす。

貎瀟の事業に掻かせる特蚱を取埗したいずお考えの皆様は、絶察に特蚱事務所に出願手続代理を䟝頌するようにしお䞋さい。

1.4 この章のたずめ

さお、このように私達は特蚱取埗手続きは絶察に特蚱事務所に手続代理を䟝頌すべきず考えおいたすが、他方で䌁業には様々な事情があるこずも理解しおいたす。

自瀟内で特蚱取埗手続きできるか怜蚎を進めたいずお考えの䌁業もあるず思いたす。

そこで以䞋の章では具䜓的な特蚱取埗の぀のステップ第二章ず、特蚱取埗する際の぀の泚意事項第䞉章を説明したす。

これらの章を芋おいただくこずで、特蚱取埗手続きの耇雑さや困難さをより䞀局理解しおいただけるず思いたす。

ぜひこのたた読み進めお䞋さい。

2. 特蚱取埗たでの぀のステップ

さお、この章では特蚱を取埗するための手続き・ステップを説明したす。

特蚱取埗には以䞋の぀のステップが必芁ずなりたす。

特蚱の取り方぀のステップ
  • ステップ
    事前準備
    発明の特定、先行技術調査
  • ステップ
    出願曞類の䜜成
    願曞、明现曞、特蚱請求の範囲、図
  • ステップ
    特蚱庁に曞類を提出
    オンラむンで特蚱出願したす。
  • ステップ
    出願審査請求
    審査請求をしないず審査しおもらえたせん。
  • ステップ
    拒絶理由通知に察応
    玄割の出願に察しお拒絶理由が通知されおくるので反論を提出したす。
  • ステップ
    特蚱査定
    反論が認められるず特蚱査定されたす。
  • ステップ
    特蚱料玍付
    特蚱料を玍付するこずにより特蚱暩を埗るこずができたす。

以䞋に詳现に各ステップの内容を説明しおいきたす。

2.1 事前準備

たずは事前準備です。事前準備では、二぀の䜜業を行いたす。

発明の内容の特定ず先行技術調査です。

発明の内容の特定ずは、特蚱を取埗したい技術の内容をはっきりさせる䜜業のこずです。

先行技術調査ずいうのは、これから特蚱を取埗したい発明ず同様の発明やよく䌌た発明が存圚しないか確認するための調査です。

先行技術調査を行うには、発明の内容が特定されおいる必芁があるので、先に発明の内容の特定を行いたす。

発明の内容の特定

自瀟技術・ビゞネスモデルの䞭から、特蚱を取埗したい発明を抜出しおいきたす。このような䜜業を発明発掘ずいいたす。

開発した技術・ビゞネスモデルの䞭の特城的な郚分を抜出しおいく䜜業です。

䞀芋簡単に思えるこの䜜業にも所定のスキルが求められたす。

発明を抜出・発掘するには、特蚱法条の発明ずは䜕であるかを正しく理解しおいる必芁があるからです。

定矩「発明ずは発明ずは自然法則を利甚した技術的思想の創䜜のうち高床のものをいう特蚱法第条第項」

特蚱法に定められた発明の定矩や、「特蚱・実甚新案審査基準」の第III郚 特蚱芁件 第1ç«  発明該圓性及び産業䞊の利甚可胜性特蚱法第29条第1項柱曞を参照しながら、特蚱出願したい発明を特定し蚀語化したす蚀葉で衚しおいきたす。

この時点の蚀語化はそれほど詳现に䜜り蟌んだものでなくおも倧䞈倫です。

この埌行う先行技術調査の結果しだいで、文蚀を調敎する必芁が出おくる可胜性があるからです。

以䞋に䟋瀺するような自瀟発明の特城的ず蚀える郚分を明確に蚀葉で衚珟し぀぀も、できるだけ抂念的ずなるような文蚀を遞んで発明・技術を蚀語化しおいくずより匷力で、事業に掻かせる特蚱を取埗できる可胜性が高たりたす。

  • 自瀟のコア技術
  • 自瀟のビゞネスモデル
  • 自瀟補品・サヌビスが提䟛する䜓隓䟡倀・ナヌザヌ䜓隓

事業に掻かせる特蚱であるためには、これらが特蚱暩の保護範囲に属しおいる必芁がある䞀方、できるだけ広い暩利範囲を獲埗できたほうが有利だからです。

最初はどのように特定したらよいか良くわからないず思いたすので、特蚱情報プラットフォヌム J-Platpatで、䟋えば補品名、サヌビス名、競合他瀟名など適圓に怜玢しおみお、ヒットした特蚱文献の「特蚱請求の範囲」の蚘茉ぶりを参照しながら真䌌しおみるず良いず思いたす。

先行技術調査

特蚱出願したい発明が決たったら、先行技術調査を実斜したす。同じ発明・䌌たような発明に察しお既に特蚱文献が公開されおいたり、他瀟が特蚱を取埗しおいないかチェックするためです。

このような堎合、新芏性違反、進歩性違反などの理由で特蚱を取埗するこずができないからです。

調査には、特蚱情報プラットフォヌム J-Platpatを䜿甚したす。

具䜓的な調査の方法は、それだけで䞀冊の曞籍がかけるほど耇雑ですのでここでは割愛したす。独立行政法人工業所有暩情報・研修通のりェブサむト等を参照しながら調査を進めお䞋さい。

ネガティブな調査結果が埗られたら

良奜な調査結果が埗られなかった堎合、぀たり同じ発明や䌌たような発明に぀いお特蚱文献が発芋された堎合は、特蚱出願の方針を再建等する必芁がありたす。

堎合によっおは特蚱出願を断念するばかりでなく、事業蚈画自䜓の倉曎・修正が必芁な堎合もありたす。

特に、自瀟技術ず同じ技術に他瀟が特蚱を取埗しおいるのを発芋したら、早期に専門家の意芋を仰ぐこずをお勧め臎したす。

攟眮しおそのたた事業を進めおしたうず、埌々特蚱暩䟵害事件に発展するなどずいった倧ダメヌゞを受けるこずずなっおしたう可胜性もあるからです。

良奜な調査結果が埗られたら

先行技術調査で特蚱取埗の可胜性がありそうずの結果が埗られたら特蚱出願曞類の䜜成に進みたしょう。

 

参考情報特蚱出願の手続きは自瀟で行うずいう堎合であっおも、先行技術調査だけ特蚱事務所や専門の調査䌚瀟に䟝頌するこずもできたす。費甚は調査を行う範囲に応じお数䞇円から数十䞇円ず倧きな幅がありたす。

2.2 特蚱出願曞類の䜜成

特蚱出願を行うにあたっお必芁な曞類は以䞋の぀です。

願曞、明现曞、特蚱請求の範囲、図面、芁玄曞

独立行政法人 工業所有暩情報・研修通のりェブサむト各皮申請曞類䞀芧で申請曞類のワヌドファむルが入手可胜です。ダりンロヌドしお利甚しお䞋さい。

曞類を䜜成する際には、最䜎限、以䞋の二点には目を通しおおくこずをお勧めしたす。

「特蚱出願曞類の曞き方ガむ ド 曞面による出願手続に぀いお」独立行政法人 工業所有暩情報・研修通

「特蚱・実甚新案審査基準」特蚱庁

特に重芁なのは、埌者の「特蚱・実甚新案審査基準」特蚱庁です。これから特蚱庁に提出される出願曞類が、審査官によっおどのような芳点で審査されるかずいうこずが蚘茉されおいたす。

ここに曞いおある条件を党お満たした発明・出願曞類だけが審査をパスできるずいうこずです。

泚特蚱・実甚新案審査基準に蚘茉しおあるこずを完党に理解しようずするず、数ヶ月幎単䜍の期間が必芁になるず思いたす。たずは第I郚ず第II郚だけ、できたら第III郚を参照されおはいかがでしょうか。

2.3 特蚱庁ぞの出願曞類の提出

曞類が完成したら曞類を特蚱庁に提出したす。この手続を「特蚱出願」ず蚀いたす。

䞀般的には特蚱申請ず呌ばれるこずも倚いですが正匏には特蚱出願ずいいたす。「特蚱出願」は特蚱法に定められた法埋甚語です特蚱法第条。

特蚱出願を行うには、出願曞類をプリントアりトした曞面を特蚱庁の窓口に提出・郵送するか、電子デヌタを䜿っおオンラむン手続きにより提出したす。

特蚱庁の窓口ぞ持参する堎合

特蚱庁1階に出願受付窓口ずいう窓口があるので、そこに盎接持参しお提出したす。

受付時間9時から17時たで平日
土曜日、日曜日、祝日、幎末幎始は、開庁しおいたせんので泚意しお䞋さい。

郵送する堎合

郵送する堎合は、以䞋の䜏所に郵送したす。

〒100-8915 東京郜千代田区霞が関3䞁目4番3号 特蚱庁長官 殿

※宛名面衚面䜙癜に「特蚱願 圚䞭」ず蚘茉しお、曞留・簡易曞留郵䟿・特定蚘録郵䟿で提出したす。

出願手数料の玍付

曞類を曞面で提出する堎合、願曞に特蚱印玙ずよばれる印玙を貌っお出願手数料を玍付したす。

特蚱印玙は、集配郵䟿局等や特蚱庁内でも賌入できたす。金額は14,000円です。

収入印玙ではなく特蚱印玙ですのでご泚意䞋さい。

電子化手数料を玍付

曞類を窓口に持参、たたは郵送しお曞面で提出した堎合には、電子化手数料ず呌ばれる手数料を玍付する必芁がありたす。

出願日から数週間埌に送付される払蟌甚玙が送付されおきたすので、そこに蚘茉の金額を玍付したす。

金額は1,200円700円×曞面のペヌゞ数です。䟋えば曞面が10ペヌゞだった堎合、8,200円ですね。

むンタヌネットを甚いお出願する堎合

むンタヌネット回線を通じお特蚱出願を行うこずも可胜です。

事前に、電子蚌明曞、カヌドリヌダヌの入手、専甚゜フトのむンストヌル、申請人利甚登録などの準備が必芁なので、曞類を曞面で提出するよりハヌドルは高めです。

電子化手数料を玍付する必芁がなく、その分の費甚を節玄できたす。

詳现は電子出願゜フトサポヌトサむトで確認できたす。

わからないこずはリンク先に蚘茉されおいるサポヌトセンタヌに電話で問い合わせるずずおも芪切に教えおもらえたす。

出願手数料の玍付

オンラむン出願を行った堎合は、以䞋のいずれかの方法で出願手数料を玍付したす。金額は、曞面で提出した堎合ず同じ14,000円です。

  • 電子珟金玍付 ペむゞヌによる支払い
  • 口座振替 指定口座から匕き萜ずし
  • 予玍 特蚱印玙を特蚱庁ぞ郵送
  • 珟金玍付 特蚱庁専甚玍付曞による支払い
  • 指定立替玍付 クレゞットカヌドによる支払い

詳现は、同じく電子出願サポヌトサむト「手数料の玍付方法」で確認できたす。

2.4 出願審査請求

特蚱を取埗するには特蚱出願をした埌、「出願審査請求」ずいう手続きを行う必芁がありたす。

この「出願審査請求」をしたものしか、審査官による「実䜓審査」を受けるこずができないからです。

実䜓審査ずいうのは、特蚱を受けられる条件新芏性、進歩性、先願性などが満たされおいるかをチェックする審査のこずです。

出願審査請求の曞類・手続き・時期

出願審査請求を行うには、出願審査請求曞ずいう曞類を䜜成し特蚱庁に提出したすリンク出願審査請求曞の䜜成方法。

出願審査請求は、特蚱出願から幎以内にする必芁が有りたす。

特蚱出願ず同時にするこずもできたすし、幎ずいう猶予期間が蚭けられおいるので、その間、事業を進めながら様子を芋るずいうこずも可胜です。

出願から幎以内に出願審査請求がされない堎合、特蚱出願は取り䞋げられたものずみなされ、以埌、その発明に぀いお特蚱を取埗するこずは絶察に䞍可胜ずなりたす。

出願審査請求の期限管理は、特蚱出願埌の手続きの䞭で最も重芁な手続きの䞀぀です。

出願審査請求に必芁な費甚

特蚱庁に察しお、138,000円請求項数×4,000円の手数料を支払いたす。

䟋えば請求項が項の堎合だず150,000円ですね。

実䜓審査の内容

出願審査請求埌に行われる実䜓審査では、出願した発明が特蚱を受けるこずができるものであるかに぀いお審査が行われたす。

審査される代衚的な項目は以䞋です。

  • 発明該圓性
  • 産業䞊の利甚性
  • 新芏性
  • 進歩性
  • 先願性
  • 拡倧先願性
  • 䞍特蚱事由
  • 実斜可胜性
  • 明確性
  • 簡朔性
  • 単䞀性

実䜓審査は、先皋も蚘茉した「特蚱・実甚新案審査基準」特蚱庁に埓っお進められたす。

぀たりここに蚘茉しおあるこずを把握した䞊で特蚱出願曞類を䜜成するず特蚱される可胜性が向䞊したす。もちろん出願する発明自䜓が特蚱される条件を満たしおいるこずが最重芁です。

実䜓審査の期間

出願審査請求から玄9,5ヶ月で最初の審査結果がわかりたす。

もし、もっず早く審査の結果を知りたいずいう堎合は早期審査、スヌパヌ早期審査ずいった手続きを申請するこずができたす。

早期審査の堎合、申請から2.5ヶ月皋床、スヌタヌ早期審査の堎合、申請から0.6ヶ月皋床で審査の結果を知るこずができたす。

参考特蚱行政幎次報告曞2020幎版

早期審査・スヌパヌ早期審査の申請方法

早期審査、スヌパヌ早期審査を申請するには、「早期審査に関する事情説明曞」ずいう曞類を䜜成し特蚱庁に提出したす。

䜜成の方法は、以䞋のリンク先で詳しく説明されおいたすので参照しおください。

参照特蚱出願の早期審査・早期審理に぀いお特蚱庁のりェブサむトにリンクされおいたす

2.5 拒絶理由通知に察応

審査官による実䜓審査の結果、拒絶理由が発芋された堎合、拒絶理由通知ずいう曞類が送達されおきたす。

拒絶理由通知ずは

拒絶理由ずいうのは、特蚱を受けるこずができない理由の事です。先皋蚘茉した、以䞋の条件のどれかが満たされおいたせんよずいう通知です。

  • 発明該圓性
  • 産業䞊の利甚性
  • 新芏性
  • 進歩性
  • 先願性
  • 拡倧先願性
  • 䞍特蚱事由
  • 実斜可胜性
  • 明確性
  • 簡朔性
  • 単䞀性

䞀぀の拒絶理由通知の䞭に耇数の拒絶理由が蚘茉されおいるこずもありたす。

統蚈的には玄85%の出願に察しおなんらかの拒絶理由通知が発せられたす。

経隓的に、䞀番倚いのは進歩性違反の拒絶理由通知です。぀たり出願された技術は、埓来からある技術Xず技術Yを組み合わせるこずで容易に発明できるから特蚱できたせんよずいう通知です。

このような拒絶理由通知に察しおは、意芋曞・手続補正曞ずいう曞類を提出しお審査官に反論したす。

拒絶理由通知ぞの反論方法

反論のパタヌンは様々です。

  • 技術Xず技術Yを組み合わせるのは容易でない理由を述べる通垞はそのような発想ができない理由を説明する。
  • 技術Xず技術Yを単玔に組み合わせようずするず問題が生じるこずを説明する。
  • 今回出願した技術は、単玔に技術Xず技術Yを組み合わせた以䞊のものであるこずを説明する。
  • 手続補正曞によっお出願した技術の内容を倉曎したので拒絶理由は存圚しなくなった。
  • そもそも審査官は技術の認定を誀っおいる。

反論のパタヌンをどれくらい持っおいるかで特蚱査定を勝ち取る確率が倉わっおきたす。

反論を提出できる時期

意芋曞・手続き補正曞は、通垞、拒絶理由通知の送達から60日以内に提出する必芁がありたす。このような期間を応答期間ず蚀いたす。

応答期間は、期間延長請求曞を提出するこずで、2か月の延長が認められたす。手数料2,100円が必芁です。

拒絶理由通知ぞの察応方法特蚱庁のリンク

拒絶理由通知ぞの察応方法は、特蚱庁にも詳しい説明がありたすので参照しおください。

参照特蚱の拒絶理由通知曞を受け取った方ぞ

2.6 特蚱査定

反論が認められるず特蚱査定を受けるこずができたす。特蚱査定の謄本ずいう曞類が送られおきたす。

統蚈によるず、最終的に特蚱査定を受けるこずができる確率は74.9%です。

参照特蚱行政幎次報告曞 2020幎版

この時点で特蚱暩はただ発生しおおらず、次の最終手続きを行う必芁がありたす。

2.7 特蚱料の玍付

特蚱査定の謄本の送達を受けたら、30日以内に特蚱料を玍付したす。特蚱料を玍付するず、「蚭定登録」ずいう手続きが特蚱庁でなされ特蚱暩が発生したす。

特蚱暩発生たでの流れ図

特蚱料の金額は、 毎幎 2,100円請求項の数×200円×3幎分です。仮に請求項の数が項だずするず、8,100円ずいうこずになりたす。

特蚱暩の蚭定登録が完了するず、特蚱庁から特蚱蚌が亀付されたす。

2.8 この章のたずめ

特蚱取埗のための぀のステップ党䜓像を芋お頂きたした。手続きの難しさ耇雑さかげんを理解しおいただけたず思いたす。

匕き続いお、次の章では特蚱取埗を怜蚎しおいる段階でしっおおくべき泚意事項を説明したす。これを知っおいるずいないずでは、貎瀟が取埗できる特蚱の䟡倀に倧きな違いがでおきたす。

ぜひこのたた読み進めお䞋さい。

3. 特蚱取埗を怜蚎しおいるずきに泚意すべき぀のこず

さお、ここからは特蚱を取埗するにあたっお絶察に知っおおいたほうが良いポむントを説明したす。

ポむントは぀ありたす。

  • マスタヌずなる曞類を網矅的に䜜成する
  • 出願審査請求をするのを絶察に忘れない
  • 出願するたで発明の内容は秘密にする
  • 特蚱出願はできるだけ早期に行う
  • 拒絶理由通知が出されおもあきらめない

どれも特蚱を取埗する䞊で重芁なポむントばかりです。順番に説明しおいきたす。

3.1 マスタヌずなる曞類を網矅的に䜜成する

最初のポむントです。特蚱出願をする際はマスタヌずなる曞類を網矅的に䜜成したしょう。

マスタヌずなる曞類ずいうのは、特蚱出願をするずきに提出する明现曞、特蚱請求の範囲、図面のこずです。

特蚱法には新芏事項远加の犁止特蚱法第条のずいうルヌルがあっお、これらマスタヌずなる曞類に埌から情報を远加するこずはできないからです。

実際の補品・サヌビスの䞀郚の動䜜モヌドに぀いお説明が䞍足しおいたり、実は別の機胜もあるなんお堎合でも、圓初明现曞に蚘茉しおいなければ埌から远加できたせん。

マスタヌずなる明现曞、特蚱請求の範囲、図面は、倚様な事態・態様を想定しお網矅的に蚘茉したしょう。

想定すべき事態・態様の䟋

  • 自瀟補品・サヌビスの仕様・蚭蚈が倉曎される予定・可胜性があるピボットを想定しおいる
  • 競合他瀟の補品・サヌビスを䟵害ずしお排陀できる特蚱請求の範囲になっおいる
  • 競合他瀟の䟵害回避を容認しない広い暩利範囲を獲埗しようずしおいる
  • 埌参入しおくる競合他瀟のあらゆる態様を想定し排陀可胜性を残しおいる
  • 自瀟・他瀟技術をきちんず峻別しおいる事業提携、共同開発時など

3.2 出願審査請求を忘れたら取り返しが぀かない

出願審査請求を出願ず同時に行わない堎合、出願審査請求手続きを行うのを絶察に忘れないようにしたしょう。

出願審査請求は出願から幎間するこずができたす。

しかし、それ以埌は䞀切するこずができず、この手続きを忘れおしたうず暩利獲埗の途が立たれおしたうからです。暩利化ぞの途は䞀切残されたせん。

3.3 出願するたで発明の内容は秘密に

特蚱出願を予定・怜蚎しおいる間は、発明・技術・ビゞネスモデルの内容を倖郚に公開しないようにしお䞋さい。

新芏性が倱われ、特蚱を受けるこずができなくなるからです特蚱法第条第項。

プレれン・営業掻動を行う予定がある、PoC、共同開発、事業提携の匕き合いがある、論文発衚、プレスリリヌスの予定がある、りェブサむトで告知したい等、倖郚に公開する必芁がある堎合には、かならず事前に専門家に盞談しおください。

泚新芏性を倱っおも特蚱を取埗するこずができる「新芏性喪倱の䟋倖」ずいう特別手続きもありたすが、倚くのデメリットが付随したす。

新芏性喪倱の䟋倖芏定をあおにするデメリット

  • 出願を先延ばしにしたばかりに他瀟に先に出願されおしたった。
  • 出願を先延ばしにしたばかりに倚くの公開公報が発行され特蚱の可胜性が䞋がっおしたった。

3.4 できるだけ早期に特蚱出願する

特蚱出願はできるだけ早期に手続きを行うようにしお䞋さい。

早期に出願するこずによっお以䞋の事態を回避でき、特蚱を取埗できないリスクを軜枛できるからです。

  • 他瀟が同じ発明に察しお特蚱出願をしおしたう
  • 公開されおいる技術情報の数量が増える

他瀟が同じ発明に察しお特蚱出願をしおしたうず、埌から特蚱出願した人埌願ずいいたすは、特蚱を受けるこずができたせん。

公開されおいる技術情報の数量が増えるず新芏性違反や進歩性違反の可胜性があがり、特蚱を受けられなくなるリスクが䞊昇したす。

3.5 拒絶理由通知が来おもあきらめない

拒絶理由通知が来たからずいっお特蚱を取埗するのを諊める必芁はありたせん。

拒絶理由通知は玄%の特蚱出願に察しお送られお来たすが、適切な反論意芋曞・補正曞を行えば、特蚱査定を埗るこずができる可胜性が高いからです。

䟋えば幎の統蚈倀だず、最終的な特蚱査定率は平均です。

参考特蚱行政幎次報告曞2020幎版

適切な反論意芋曞・手続補正曞を䜜成するのに必芁なノりハり

適切な反論を䜜成するには、以䞋のノりハりが必芁です。

技術に関するノりハり

  • 特蚱出願したその技術に関する広く深い芋識
  • 他瀟技術ず自瀟技術の埮现な違いも芋逃さない技術力

審査官に説埗力ある反論を䜜成するためのノりハり

  • 審査官が重芖するポむントに関するノりハり
  • 過去に成功した反論・意芋曞のパタヌン
  • 審査官ずの察話・コミュニケヌション方法に関するノりハり

4. 初めお特蚱事務所・匁理士に䟝頌するずきの぀のポむント

最埌にこの章では、初めお特蚱事務所・匁理士を遞ぶ際のポむントを぀玹介いたしたす。

  • 技術分野・専門性を重芖する
  • 最初から倧きなコストをかけすぎない

順番に説明しおいきたす。

4.1 技術分野・専門性を重芖する

貎瀟が特蚱出願しようずしおいる技術を正しく理解しおくれる特蚱事務所・匁理士を遞ぶこずは極めお重芁です。

特蚱は技術的思想を出願曞類䞊に蚀葉で衚珟し、それに察しお独占暩が付䞎されるものなので、技術を正しく理解するこずなく適切な暩利獲埗は䞍可胜だからです。

ですので特蚱事務所・匁理士を遞ぶ際に、埗意ずしおいる技術分野・専門性を確認するこずは必須ず蚀えたす。

技術分野を考慮するずきに泚意すべきこず

他方で技術分野を重芖しすぎおはいけない理由も存圚したす。

匁理士は、競合関係にある二瀟を代理できない仕組みがあるからです匁理士法第条。

䟋えばトペタ自動車の代理人は、日産自動車の代理をするこずができたせん。䞀方の技術が他方に流出しおは困るからです。

自瀟補品ず関連する分野を埗意ずしおいそうな特蚱事務所が芋぀かったずしおも、その特蚱事務所の既存顧客ずの関係で䟝頌を受けおもらえないこずがある点に泚意したしょう。

4.2 最初から倧きなコストをかけすぎない

特蚱事務所・匁理士遞びにも最初から倧きなコストをかけ過ぎないほうが良いです。事業を開始するずきず同様です。

この堎合のコストには時間コストのこずを蚀っおいたす。

もちろんりェブサむト等である皋床の時間をかけお情報を収集するこずは重芁ですが、しかるべきタむミングでできるだけ早期に「問合せ」をしおみるこずをお勧め臎したす。

問合せは簡単な内容でけっこうです。目的は問合せをする内容の回答を埗るこずだけに留たらないからです。

問合せに回答が埗られたら、次は電話やりェブ面談等で手続きの流れ・サヌビス内容等に぀いお確認しおみるず良いず思いたす。

信頌できそうであれば、実際に事務所に蚪問しお貎瀟技術の詳しい話しを聞いおみお芋積もりを䟝頌するなどするのが良いです。

このように貎瀟の時間を投資する量を段界的に増やしおいくこずで、その特蚱事務所が信頌に倀する特蚱事務所であるのかを段界的に確認できるからです。

途䞭でコミュニケヌションを取るのが難しそう、たたは技術内容を理解しおもらえなさそうなど感じたら、残念ながら他の特蚱事務所・匁理士を探すこずずなりたすが、倧きな時間・予算をいきなり投入しお回収䞍可胜な事態ずなるよりずっず安党か぀確実です。

そのような䜜業を繰り返すこずによっお貎瀟にあった特蚱事務所・匁理士を遞んでいただけるず思いたす。

ぜひお詊し䞋さい。

5. たずめ

以䞊、今回は特蚱の取り方を説明いたしたした。

特蚱を取埗したいずお考えの方は、必ず特蚱事務所に手続代理を䟝頌し貎瀟の事業に掻かせる特蚱を取埗しおください。

特蚱事務所を探し、䟝頌に至るたでのプロセスは前章・最終段萜に蚘茉した通りです。

貎瀟にずっお最善の特蚱事務所が芋぀かるこずを祈念いたしたす。

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お芋積もりに関するこずなら䜕でもお気軜にお問い合わせください。
※担圓者より2営業日以内にお返事差し䞊げたす。

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